【概要】
クリスマスの夜は恋人たちの幸せな空気に満たされている、はずだった。
聖夜を彩るイルミネーションは飾り付けられた建物や木々もろとも破壊されていて、クレーターがいくつも空いた地面に散らばっている。
穴を躱すようにして倒れているのはカップルと思われる男女。
いずれも意識はなかったが、目元をとろけさせ、目じりからは涙を流していた。
他にも鼻水や涎をも流しつつ、何人かは股間に手を当てて自慰行為を繰り返している。
その原因は明らかで、彼ら彼女らが倒れている場所の中央に仁王立ちしているサンタクロース姿の男だった。
口髭は返り血で赤く染まっていて、極太の両腕はどんな攻撃をも打ち返す。
はたして血まみれのサンタクロースの魔の手から人々は救われるのか。
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