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怪人街の一画に存在するくだもの屋では秋の収穫祭フェアが展開されていた。
異界原産や怪人の手によって特別な効果を付与された果物が所狭しと並ぶ。
近年人気なのは『エナジーマスカット』。
『巨峰』ビッグキャノンが吸収したエナジーを濃縮させることで完成する魔性の味わい。
店主は大きな儲けを見込んで大量に生産できるよう仕込みを済ませていた。ところ変わってとある女子高の校庭では全校集会が開かれようとしていた。
突然の揺れに地震かと身構える生徒たちに地中から紫の体躯に体中に大砲を備えたビッグキャノンが襲い掛かる。
粘着弾頭を発射し、命中して足を取られた者へ掴みかかると邪魔な服を破り取った。
安産型には種蒔き……こっちは体力有りそうだから肥料用……と触手で出来たドレッドヘアーのガーデナーがヒヨコのオスメス鑑定士のように又座を確認しては葡萄ボールの出産やエナジー供給用に仕立てられていく。
運良く粘着弾を避けれた生徒が助けを求めて校庭から学外へと逃亡を図るが、背後から飛来した弾丸が大きく花開くと着弾と共に花弁が閉じ、身動き取れなくなった所でビッグキャノンがガーデナーの元へと引きずっていった。
非常事態宣言と共に周囲に避難勧告が出される中、徐々に『農園』はその範囲を広げて新たな苗床を求めて徘徊するビッグキャノン数も増加していくのが確認された。先に一当てして獲得した情報を売りに来たブラッド・リサと共にヒロインには事態の収拾に挑むことになった。
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